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若草こどもまつり[発表会]を終えて

子ども達が劇や歌・合奏を発表する「若草こどもまつり」が今年も2月に行われました。クラス担当保育士達は、自分たちが保育している子ども達の演技を保護者のみなさんに披露するという大きなプレッシャーを毎年感じています。

子どもまつりを終え、保護者のみなさんからは励ましのお言葉や参考となるご意見をたくさんいただきます。これは職員一同にとっても、これからの保育の向上への強い原動力となっています。

「若草子どもまつり」がつくり上げられるまでには0歳児から5歳児それぞれのクラスで数えきれないほど様々なドラマがあります。それは4月にスタートした時から始まります。広く考えるならば保育園へ入園した時から始まっているともいえます。

今年は0歳児クラスでは年度の初めから絵本のコーナーをつくり日々の保育の中で絵本の時間を大切にしています。保育園の生活の中で泣いたり、ぐずったり、人見知りをしたり、0歳児の成長へも絵本が大きな役割をもつと担任は考えています。セリフを話したり、演じることができない子ども達へは、保育者と一緒に過ごす日々の朝の会や手遊び・歌などを、絵本をきっかけとして演目仕立てにして舞台で披露するように考えました。月齢による成長、性格がそれぞれ違い、体調、気分も日々によっても違う0歳児クラスの子ども達にとっての発表会は4月から始まった子ども達と保育者との関わりのあらわれでもあります。保育室でみせるひとりひとりの可愛らしい表情・成長をそのまま舞台で引き出すには会場の環境を想定してみることも必要なことです。保育士は当日の直前まで子ども達ひとりひとりに配慮して子ども達と舞台へ向かいます。そこで保育士は、子ども達が予想以上に成長した様子をみせてくれることにいつも驚かされます。そして子ども達の無限の可能性に改めて身が引き締まる思いを感じています。

1歳児クラスでも年度の早い時期から日々の保育の中から子ども達が好きな絵本を選び、子どもまつりへのきっかけとしました。そして色々なごっこ遊びをたくさんの友達と関わりながら経験し、歌や音楽にあわせて体を動かし遊んだり、季節を感じながら楽しくおさんぽしたり、苦手な給食を食べられるようになったり、造形活動をしたり・・・など日々の生活で経験し育んできた1歳児の成長を取り入れながら練習を始めます。大好きな遊びを取り入れることによって、表現することが楽しくなり、何事にも積極的に関わろうとする意欲につながったり、大好きな絵本の世界で友達と関わることで相手を思いやることができるようにもなりました。子ども達が飽きることなく楽しんで練習できたことに保育士は驚かされます。

2歳児クラスも同様に保育士は子ども達が好きな絵本から演目を決め、ごっこ遊びから劇へと展開していきました。保育士が人気の絵本を繰り返し読んであげるなかで子ども達は保育士の口から出る言葉にかぶるほどにセリフを覚えてしまい、日常のごっこ遊びの中でもそのセリフが子ども達の言葉で出てくるようになりました。そして難しいと思われる言葉も子ども達はあっという間に覚え、保育士は子ども達から自然と生まれた言葉をヒントに台本を作り直しました。練習をしていくなかでお友達のセリフも覚えてしまい口に出してしまうこともあり、そんなときは相手の気持ちを思いやることを伝え、みんなで一緒に練習することで言えなかったセリフを声に出してみることの楽しさ、「出来た」ことへの喜びが自信に繋がっていきました。

子どもまつりの後、1・2歳児クラスでは物語に出てきた野菜や食べ物を見たり触ったり、クッキングして食べてみるなどさらに保育の展開につながっています。

3歳児クラスではどんな演目にしようか、背景の絵や小道具の制作を子ども達と一緒に保育士が考えました。配役は希望の3つを子ども達に選んでもらい、保育士はその中から子ども達一人一人がいきいきと演じられるように選びました。子ども達の発想から生まれたものを大切にして、ひとりひとりの個性も大切にし、「僕・私ができた!」という充実感を目標にして保育士は考えました。保育士は振り付けを考えるとき行き詰まり、そんな時音楽をかけてみると子ども達は曲にあわせて自由に踊りだしました。0歳から3歳までに育んできた豊かな感性がそんな時溢れ出すのだと、私たちは日々の保育の内容を豊かにしていなければならないことを改めて感じています。

4歳児クラスでも子ども達の意見を聞きながら演目を決めました。3歳児クラスではセリフの順番を覚えるのは難しく、4歳児になると物語の世界を理解し、セリフの順番を物語の進行に合わせて言えるようになり、登場のタイミングや使用する小道具も覚え、自分で管理できるようになります。子ども達は日々の遊びの中から仲間と協力することや、目標に向かって頑張ることを色々な場面で経験していきながら社会性を学んでいます。4歳児クラスでは配役を決めるときにお互いに譲り合うことができました。仲間と一緒に行う子どもまつりをきっかけにして自信をつけ、共感することを経験することができました。

最年長5歳児クラスでは劇遊びは保育士と子ども達の話し合いにより決められ、それは日本の物語から選ばれました。配役も保育士の提案をきっかけに、子ども同士で話し合うことにより決められました。練習を重ねるうちに子ども達は役の背景を理解できるようになり、演技に感情を込めたり、人物像を表現することができるようになりました。これは子ども達が周囲の人たちとの関わりを知り、相手を思いやることができ、社会とのつながりを意識しているという成長の現れです。そして体全体が物語の一部になることができました。特筆すべきは2月という時期、インフルエンザの流行で欠席者が多く出てしまい全員そろって練習をすることが難しいなか、代役を立ててお休みしている友達の分も頑張ろうとクラス全体が協力しあい練習することができたことです。長いお休みにもかかわらず保護者の前では立派に演じ、忘れてしまったセリフには友達がその場で考えてフォローしてあげたり、最年長の子ども達は子どもまつりによって今まで見せてくれなかった素晴らしい力を見せてくれました。

「若草子どもまつり」を終えて、この発表の2日間がすべてではないことを感じます。 日々の保育の中、子ども達にとって仲間と共に遊び、喜びや悲しみを共感し合いながら過ごすことが、子どもにとってどれほど価値のあることなのかを改めて考えたいと思います。 その後、子ども達だけの「子どもまつり」を行いました。幼い仲間たちが登場すると、年上の子ども達からは励ましの歓声と拍手があがり、お兄さんお姉さんたちの合奏や歌、劇が始まると小さな子ども達はじっと見入り、音楽に合わせて手拍子したり体を動かしたりしていました。この仲間と過ごす自由な時間も子どもたちにとって不可欠であり、それは子どもまつりの「練習」の時間にも取り入れられ、すべての子ども達の成長の後押しになったに違いありません。

園内研修を通して
 


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